絵・文 百頭花
2024年12月 初版発行
"自らに由るという意味で自由である。現実のさなかにあって超現実を生きることについての、一種の人権宣言だともいってもよい本だろう。"
──巖谷國士(フランス文学者、評論家、随筆家、写真家)
"百頭花『フニェルリリンカ宣言』めっちゃ面白かった。これは世の正道を拒否し、全く別の法則に基づく妖精的世界への徹底した耽溺の書である。にも拘わらず科学の書であり、この本だけがこの世に存在していないのだ。それは読めば分かる。エレガントで土臭い無意味と無価値の徹底。完全なる自由の書。"
──吉村萬壱(作家)
"ロココ隠秘主義、フェミニズム妖精派、ケイオス・メスメリズムの輝く蜘蛛糸を暗殺者の針で編んだレース状の魔導書、或いは頭蓋内天井画。2025年現在の魔術師、魔女たちが今ここでキメるべき、取り返しのつかない、遠い宣言。" 
──磐樹炙弦(現代魔術研究・占師・詩人・翻訳)

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『フニェルリリンカ宣言』
絵・文/百頭花
152ページ/B6サイズ
1,500yen+tax
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取扱店舗

●ジュンク堂書店池袋本店
1階 リトルプレスコーナー・文芸誌コーナー
(実店舗)
・2025年8月より、初の大型書店での販売開始! 
まずは半年間の試用期間でのお取り扱いですが、売れ行き次第ではさらに長く置いていただけるかも。
どうぞよろしくお願いいたします。
*サイン本取扱店舗

●神保町・PASSAGE by ALLREVIEWS内「書肆アルマジロ泥棒」
(実店舗・通販)
・通販・実店舗あり。百頭花の小さな実店舗で、本書以外にオリジナルの絵を使用した栞なども販売しています。
*通常版取扱店舗/ときどきサイン本あり
●早稲田・古書ソオダ水
(実店舗)
・都電早稲田駅近くの古書店。海外文学や詩集、漫画など、良い本が揃っています。
*通常版取扱店舗


●星文舎ベイス店
(通販)
・通販。「本のお花畑」など、独創的でおしゃれな読書を提案するお店です
*サイン本取扱店舗https://seibunsya.base.shop/items/11375394

内容紹介
フニェルリリンカ、女性名詞。
 ──「超妖精は、ポーカーのために配られたカードで、おだやかにタロット占いを始めるだろう。」
 シュルレアリスム宣言100周年、フニェルリリンカ元年。 
フニェルリリンカとは何か? それはこの世のなかのあの世である。 そのほか、何もわからない。わからないが、この世にうっかり出てきてしまった。
小説、批評、絵、ブックデザインのすべてを百頭花がひとりで手がけ、この問いを追いかけた一冊です。

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収録作品紹介
 ●言いたいことなんか何もない●
 「ああ、すっかり忘れていた、私は生れてしまったのだった。」 映画館、運命、居心地悪い身体、麗しの女ドブネズミとの対話。生れてしまってどうしようもない、全ての蒟蒻に向けた短編小説。

 ●幽霊たちの声:新宿駅東口の記録● 
ある日の啓示──「人間はおどろくほど幽霊に似ている」。となれば、国内屈指の心霊スポットである新宿駅で、方々から到来する幽霊たちの声の断片を繋げば「都市によるオートマティスム」が成るのではないか? 2019・20年の記録。

 ●ヴォイニッチ手稿を読む● 
ルドルフ2世やキルヒャーも手にした未解読の奇書・ヴォイニッチ手稿。 言語学の才はないが、愛と魔術ならある! 「生涯のバイブルを一冊だけ選ぶとするなら、ヴォイニッチ手稿を選ぶ」と堂々宣言、百頭花はアナロジー頼りでこの手稿を読むことにした。 なぜか結構真相に迫っている気がする。

 ●プゥフ嬢● 
フニェルの家に迎えられた、麗しい、たいそう麗しい猫のプゥフ嬢。 貴婦人にして猛獣の彼女が、日々の遊びを通じてフニェルに教えはじめたのは、この宇宙の空気と時間をめぐる秘技だった。仕事も行かず猫の秘技を学び続けるフニェルはやがて……。宇宙の謎を明かす短編小説。

 ●天使業● 
「生れる前の人間」に物語を与え、生まれさせてやる天使の業。じつはライターをしていた頃に書いた掌編で、働きたくない気持ちがこれでもかと詰まっている。

 ●自動的、妖精的──網代幸介の王国●
 このフェルナンド・ペソア式の画家が描きだす王国には、自動的(オートマティック)にして妖精的(フェーリック)な風景が広がっている。『てがみがきたな きしししし』(2021年、ミシマ社)をとりあげ、網代幸介の超現実を追う論考。

●いくつかの絵● 
最近描いたいくつかの絵(ペン画)を短い文章と共に掲載。

 ●フニェルリリンカの風景● 
フニェルリリンカは、この世の中のあの世。その風景を、ボルヘス『幻獣事典』のイメージで絵と共に紹介する。

 ●あらゆることのはじまりかけのはじまり、あるいはフニェルリリンカ宣言●
 ──「超妖精は、ポーカーのために配られたカードでおだやかにタロット占いを始めるだろう」。 ブルトン(1896年生)の『シュルレアリスム宣言』から100年が経った。フニェルリリンカは「この世のなかのあの世」である。"この人生のなかに、あの世のすべてがある"とブルトンに知らせたのは、ほかならぬナジャ──女性であり、貧しく、精神病者として収容された施設のなかで亡くなったナジャ──だった。
 超妖精の黄金の瞼は、いま、男たちとは関係なしにひらかれようとしている。 百頭花(1996年生)による女性形の宣言。 

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Galerie

表紙をめくったところにも、ペン画《逆立ちダンス》を掲載。

トレーシングペーパーの遊び紙には、蛾のお姫さまを描いた《Pan en panti 蛾の祝祭》をプリントし、ゴージャスな一冊に仕上げました。

本文ページにも、百頭花によるモノクロのペン画を豊富に収録しています。

絵も文章も詰め込んだ一冊です。


表紙のレースも、もちろん百頭花による手描きです。

「書肆アルマジロ泥棒」にて販売中の「アリスダイカットブックマーク」との相性も抜群。

表紙のレース制作
The making of the lace printed on the cover
表紙のレースは、1から手書きで描きあげました。
すべてを見渡す眼、動物磁気を出す手、自分の身体に生えた植物と踊る恍惚の死者、擬態する蛾など、本書のなかで繰り広げられるフニェルリリンカ──この世の中のあの世──のエッセンスを丁寧に描き込みました。
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